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中小企業で起きた変化5選:キャリアコンサル導入のリアルな効果とは?

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事業は順調! 一方で「人材育成の壁」に悩んでいませんか?

社員が増え、事業は拡大。
会社経営は順調――のはずなのに、

✅スタッフが思うように育たない
✅優秀な社員をマネージャーに昇格させたけれど、リーダーとして機能しない
✅教育研修に参加させても、なかなか現場で成果が見られない

こんなふうに、「人材育成の壁」に直面している中小企業の経営者は少なくありません。

社長自身の力でここまで会社を成長させてきたからこそ、
「自分がもっと関われば、うまくいくかもしれない」と思う。
でも、社員数が増えるほど、社長の目が行き届かなくなるのも事実です。

そろそろ「外の力」を借りるタイミングかもしれません

最近では、「キャリアコンサルティング」や「コーチング」など個別セッションを外部に依頼する企業が増えています。
とはいえ、こう思う方も多いのではないでしょうか。

「面談だけで、本当に効果があるのか?」
「人材育成の重要性は分かるが、コストや時間に見合うのか?」

実は、こうした不安の声は、私も多くの経営者からお聞きしてきました。
しかし、キャリアコンサルティングやコーチングは単なる「面談」ではなく、社員が本来の力を発揮するきっかけづくりになります。

今回は、私がこれまで実施してきた面談をもとに再構成してよくある事例としてまとめました。
複数の企業で多く見られる変化で、本人特定に至らない範囲でご紹介しています。
(相談内容の一部を改変しています)

事例①:管理職としての「あり方」に自信がもてた(デザイン業・30代男性)

あるデザイン会社で、新たに管理職に就任した男性社員。
社歴10年、成果も上げており周囲の期待も高い人材でしたが、面談でこう語りました。

「正直、管理職なんて自分には向いていないと思っていて…」

謙虚で責任感のある人ほど、こうした不安を抱えがちです。
面談では、他業界のリーダーがどのように悩みながら成長しているかを紹介しながら、こう伝えました。

「『自分は向いていないかも』と思える人ほど、実は適任なんですよ。
過信せず、誠実に努力を重ねられる人だからこそ、信頼されるリーダーになります」

その言葉が響いたようで、次回以降の面談では管理職としての軸が定まり、部下との関わりにも自信が見えてきました。
管理者としてのあり方や姿勢が整ってきていて、さらに頼もしくなっていると感じました。部下に関してもよく見て、フォローするようになりました。

これは、「管理職としてのあり方に自信をもてた」ことで、迷いが成長に変わった成功例です。

事例②:マネージャーとして、部下を育てる自信がついた(製造業・20代女性)

ある会社に勤務する、20代の女性社員。
新卒入社後、明るくまじめな姿勢で着実に仕事をこなしていました。
その誠実な働きぶりが評価され、社長の推薦でマネージャーに昇格。
しかし、マネージャーになってからは、
●社長の期待
●部下やパートからの信頼
の両方を受け止めようとするあまり、板挟み状態になり、精神的に疲弊していきました。

さらに、新入社員のスキル習得が思うようにいかず、
「教え方が悪いのかもしれない」「自分にマネージャーは向いていないのかも」と、悩みも深まっていったのです。

面談で、私はこう伝えました。

「人は、すいすい順調に進んでいるときではなく、落ち込んだり悩んだりしているときこそ、成長しているものですよ」

その瞬間、彼女の表情がパッと明るくなりました。
それは、自分自身にも、新入社員にも当てはまると気づいたからです。

面談の後、彼女はその言葉をそのまま新入社員にも伝えました。
すると、その新人も彼女自身も前向きに取り組むようになったのです。

このように、面談は単に「話を聞く」時間ではなく、
本人の気づきと行動変容を引き出す「成長のきっかけ」になります。

事例③:部下の仕事量が適切かどうかを把握できるようになった(専門サービス業・30代男性)

ある専門サービス企業の総務部で、グループ長を務める30代リーダー。 
入社から10年、グループ長に就いて2年が経ち、現在は8名の部下を抱えています。 
気遣いができ、責任感もある方ですが、こんな悩みを打ち明けてくれました。

「部下の仕事量が、今のままで本当に適切なのかが分からないんです」

部下たちは優秀で、仕事に対する不満を口にすることも少なく、ミスもほとんどありません。 
ただ、フルリモート勤務という環境の中で、雑談などの非公式なコミュニケーションが生まれにくく、本音を拾う機会が減っている状況です。

しかも、上司と部下の1on1のような面談も定期的には行われていない職場。 
「何となく順調」に見えるだけで、本当に大丈夫なのか判断がつかない。 
そんな不安を抱えていました。

そこで面談では、こう提案しました。
「小さなアンケートを取ってみるのはどうでしょうか? 
全員と面談をしなくても、気になる回答があった人だけにヒアリングしても良いと思います。」

彼は、「なるほど、それなら全体感もつかめるし、自然に声も拾えそうですね」とハッとした様子。 
「今の自分の考えだけでは思いつかなかった選択肢です」とおっしゃっていました。

これは、管理職としての視野が広がった瞬間です。 
自分のやり方にこだわらず、他の方法を柔軟に取り入れられることも、マネジメントの大切な力。

面談は、こうした思考の枠を外すサポートとしても効果的です。

事例④:学んだ気づきをチームに伝え、前向きな空気をつくった(販売業・20代女性)

ある店舗でリーダーを務める20代の女性マネージャー。 
彼女は月1回のキャリアコンサルティング面談を継続的に受けていました。

ある日の面談で、こんな話をしてくれました。
「あの人と比べて、自分はここがダメだと感じてしまうんです」
まじめで責任感の強い方ほど、周囲と自分を比べてしまいがちです。 

私はこう伝えました。

「比べる相手は、他人ではなく昨日の自分でいいんです。 
昨日より1ミリでも良くなっていれば、それは立派な成長ですよ。」
その言葉に、彼女はハッとした表情を見せ、「たしかにそうですね」と大きくうなずいていました。

面談以降、彼女はその気づきを自分の中に留めるだけでなく、 
店舗のパートスタッフにも「比べるのは昨日の自分」という言葉を繰り返し伝えるようになりました。 
その結果、店内の雰囲気が明るく、前向きになっていったそうです。

これは、キャリア面談で得た学びを自分だけのものにせず、チームに広げていった好事例です。
キャリアコンサルティングを通じて社員が前向きになることで、組織全体の空気や人間関係にも良い波及効果が生まれます。

事例⑤:失った自信を取り戻し、再び笑顔で活躍できるようになった(小売業・20代女性)

大学卒業後、小売業の店舗に配属された新入社員の20代女性。
明るく人あたりがよく、お客様との会話も得意で、接客には自信がある様子でした。
キャリアコンサルティング面談でも、「お客様とお話しするのが楽しいです」と笑顔で語ってくれました。

しかし、ある瞬間、こんな言葉を口にしました。
「急ぐと、ミスをしてしまうんです……」

そう言った途端、彼女は目に涙を浮かべました。

実は、先輩から厳しい言葉をかけられたことに傷ついていたのです。 
彼女自身、「自分が未熟だったから仕方ない」と理解しつつも、感情をうまく処理できずに抱え込んでいたようでした。

面談では、まずはその気持ちにしっかり寄り添いながら、こう伝えました。

「すべての言葉を真に受けすぎないことも大事です。 
社会の中では、うまく受け流す力も時には必要なんですよ。」

この言葉に、彼女は少し安心した様子でうなずき、面談の終わりには笑顔でこう言ってくれました。
「なんだか気持ちが楽になりました。頑張ります!」

その後は、職場でも徐々に元気を取り戻し、周囲のサポートを受けながら、今ではしっかりと活躍しているそうです。

このケースは、感情を外に出すことでストレスを解放し、気持ちの整理ができた好例です。

キャリアコンサルティングは、成長のアドバイスだけでなく、気持ちの整理と回復を支える時間でもあります。 

第三者に話すだけで、思考が整理され、視界が開ける――。 
そんな効果も多くの現場で実感されています。

「うちでも効果あるかも…」と感じたら

いかがでしたか?
今回ご紹介した5つの事例は、どれも特別な人材にしか起こらない変化ではありません。
キャリアコンサルティングによって、自信を取り戻したり、チームに良い空気を広げたりする――
そんな変化は、御社でもきっと起こります。

「キャリコンって、大きな企業だけが活用するものでは?」と思われるかもしれません。
実は、私が関わっている企業の多くは、社員数20〜100名の中小企業です。
1名だけの導入や、幹部だけの面談からスタートされる企業も多くあります。

キャリアコンサルティングの導入について、まずはお気軽にご相談ください。
どの企業さんも「最初は迷いながらの導入」でした。
ですが、社員の変化を実感するたびに「あなたに頼んでよかった」とお声をいただいています。


あなたの会社でも、変化のきっかけを作ってみませんか?

✅ 1名からのトライアル面談も可能です

✅ オンライン対応・全国OK

✅ 御社の課題に合わせてご提案いたします

 

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この記事を書いた人
人材育成コーチ/キャリアコンサルタント 小関 珠緒

女性スタッフを抱える男性経営者向けにスタッフの人材育成を行っている。
コーチングなど個別面談、リーダー研修、コミュニケーションセミナー、人事評価制度の設計と運用などを行い、企業の成長をサポート。
人あたりのよさで本音を引き出し、相手の性格・強みに合わせて本質を突く指導が好評。


・国家資格キャリアコンサルタント
・特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)会員
・一般社団法人日本マインドセット協会(JMSET)認定インストラクター