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キャリアコンサルタント/人材育成コーチ

小関 こせき 珠緒たまお


「“働く人”を育てること」がライフワークです

こんにちは。人材育成コーチ/キャリアコンサルタントの小関珠緒です。

私は本の編集業を経て、今、相談業・人材育成業の仕事をしています。企業での研修、グループミーティング、個人面談などを通じて、社員、そして時には経営者の成長をサポートし、会社の成長へとつなげていく仕事です。人を育成する仕事の成長プロセスと結果すべてに「やりがい」と「感動」があり、“働く人”を育てることは私のライフワークだと感じています。

では、なぜ、私が人材育成の仕事に力を注いでいるのかをお話しいたしましょう。


私は東京生まれ東京育ち。3人姉弟の長女で、弟が2人います。小さいときから内向的で、話すより聴く方が得意、文章を読んだり書いたり、想像力を働かせるのが好きな文学少女。

いつも笑顔で穏やかな反面、人一倍気が強くて負けず嫌いの性格でした。


中学受験を経て、中高一貫の私立の女子校 東京女学館に入学。好きで得意な教科は国語で、授業中、古文の源氏物語を読みふけったり、交換日記のように、友達と小説を交互に書いたりした生徒でした。ただ、自己肯定感は低く、どんなに褒められても「自分なんて…」と思う自信がない人間。周囲にいる人が自分よりスゴイ人に見えて、うらやましかったものです。


向いているのは教師だったが、編集者の道へ進む

大学は、学習院大学国語国文学科(現・日本語日本文学科)に入学し、日本文学と日本語について学びました。小説家になるという夢をもったまま、小説を書いたり、仲間と遊んだりした学生時代です。

将来、どんな風に働くかなど、深く考えていませんでした。ただ、教えることに興味はあり、教職免許を取りに母校に教育実習へ行きました。その際、先生から「教員として、ウチに来ないか?」とスカウトされたそうです(私は記憶がないのですが…)。相手がきちんと理解できるよう気を配って教えていましたし、生徒が何かに気づいたり、成長することに喜びを感じていたことは覚えています。


教員は世界が狭くなるような気がして、就職先の候補にはしませんでした。就職活動では、片っ端から大企業やマスコミ関係を受けては、次々と落ちまくり、「何を仕事にしたいんだろう?」と自問自答する日々。中学、高校、大学と順調に来て、ここでつまずくなんて、「自分は、社会では役に立たないのではないか」と暗い気持ちになりました。夜道を歩きながら同級生の友人に相談したこともあります。この時、キャリアコンサルタントがいたら、どんなによかったことだろうと思います。


ようやく三菱倉庫東京支店という大手の倉庫会社に、一般事務職として就職。なぜか、茅場町のオフィスではなく現場勤務となり、大井ふ頭の営業所で働くことに。まさに、ザ・現場。トラック運転手さん、検品の作業員さん、フォークリフト作業員さんなど、ガテン系の方々と仕事をしました。言葉は乱暴だけど、人情味があって良い職場でした。人生にムダはないもので、この経験をしたことは今の仕事に生きています。


職場はよかったのですが、本好きの気持ちがムクムクともたげてきて「本をつくる仕事がしたい!」「自分のしたいことを仕事にする」と転職活動スタート。いくつか応募する中、全国で料理教室を展開している財団法人ベターホーム協会の編集部に入職が決まりました。


入ってすぐ、会報誌の編集や、取材や原稿書き、料理撮影の進行など憧れの仕事に携わることに。自分の思った通りに表現できることが楽しかったです。ただ、好きで書く文章とは違って、読者に読んでもらう文章を書くことは難しく、読者目線に立った文章が書けるようになるまで、結構、時間がかかりました。売れる本や雑誌を企画する大変さも骨身にしみ、失敗をたくさん経験。その中で、「買う側」から「売る側」へと意識が変わり、人に喜ばれる本をつくる面白さを感じました。10年間の勤務後、「料理の本をつくりたいわけじゃない。このままだと、何か違う」と思い、退職します。


退職してフリーライターに。同時に心理学の勉強を始める

独立してフリーライターとなりましたが、本当の苦労はここから始まります。幸か不幸か、辞めてすぐに仕事の紹介があり、なんとなく食べていける状況ではありましたが、すごく順調というわけではありませんでした。理由は、今となれば明白で、従業員マインドのまま経営者をしていたからです。恐ろしいことに、何も考えずにビジネスを始めてしまったのです。ですが、「営業」「経理」「システム」など全て自分が行わなくてはいけない、さらにきちんと「経営」していかなくてはいけないのに、その自覚が全くなかった!! 自覚がないというより、それが必要だということすら知らなかった…。「このままじゃいけない」と焦りながら、どうしたらいいのか分からず、検討違いのことばかりしていたと思います。


そして、1人で仕事をすることにより、自己肯定感の低さがさらにひどくなり、自信を喪失していました。この性格をどうにか変えたい…。さらに、長い恋愛を終わらせて失意の底にいました。女性としても自信を失い、自暴自棄になっていたと思います。「自分はまじめに生きてきたはずなのに、なぜ、人生がこんなにもうまくいかないんだろう」「他の人がすんなりいくことが、なぜ自分はできないのか…」と悲しくなり、人目をはばからず電車の中で涙があふれることもありました。


自分自身の何かを変えないと、人生が変わらない。この苦しい中からどうにか抜け出したいと思い、いろいろ調べてみた結果、どうやら「心」に原因がありそうだと突き止めました。心理学や心理カウンセリングに興味をもち始め、「心理カウンセラー養成講座」を受講することに。心理学の基礎を学び、自分自身の内部を深く掘り下げていきました。「自己肯定感の低さ」「自信のなさ」の原因が幼少の頃の体験にあることが分かりました。私は恵まれて育ちましたが、そんな外部環境は関係なく、自分の内側の問題でした。原因を突き止め、間違った心のクセを毎日、1度ずつ修正していく日々。その中で、自分を否定する気持ちや自信のなさが少しずつなくなっていったのです。

同時に、傾聴(相手の話を積極的に聴くこと)を学び、カウンセリングの基礎を身に着けました。心理学や心理カウンセリングのよさを実感し、私と同じように自信のない人を助けたい、役に立ちたいと思い、心理カウンセラーになろうと本格的に力を入れ始めたのです。


ある人のカウンセリングを引き受け、運命が決まる!

インターン時代、摂食障害をもった方の電話相談を引き受けました。傾聴をする中、今回の相談者さんは心の闇が深く、「今回は解決できないかもしれない」と半分諦めかけました。

ですが、「ここで引き下がったら、何も変わらない」と腹をくくり直して、相手の心に深く降りていきました。すると、相談者さんの閉ざされた心が開き始めたのです。涙を流しながらも、前向きに変化されたのが電話越しに伝わってきます。


後日、相談者さんの摂食障害が治り、きちんと食事ができるようになったと報告をいただきました。うれしかったですね。「自分が役に立った」と心から思った瞬間です。その時、お金の報酬はありませんでしたが、心の報酬はありました。「こんな風に、人を一歩でも先に進めるようにしたい!」「人が成長していくことに関わりたい!」これが私の人生でしたいことであり、仕事のやりがいなのだと気づいたのです。


苦手分野を克服すべく、経営やマーケティングを必死に勉強する

ですが、相談業がすぐにお金になるわけではありません。貯金の残高が減っていく中、不安に襲われます。自分のしたい相談業を成り立たせていくためには「経営の勉強をしないといけない」と、ここでやっと気づくのです。自分のスキルの上達ばかりに気がいっており、どう事業を成り立たせていくか、社会における自分の位置はどこにあり、どんな風に役立っていけるかなど、自分を客観視し、全体を俯瞰することができていませんでした。


客観視し、俯瞰することは私の苦手分野。また、ビジネス用語を毛嫌いして、経営やマーケティングを敬遠していました。ですが、それでは本当に必要としている人にサービスを届けられないと思い、いちばん苦手なことに取り組むことに決めます。コーチやコンサルタントをつけ、勉強会に通って経営の勉強に必死に取り組み、マーケティングやブランディングを学んでは実践に落とし込み、失敗と成功を重ねていきました。


苦手なこと、初めてのことを自分に取り入れるのは大変です。すぐに頭がいっぱいになり、フラフラしていました。経営やマーケティングを学ぶ中で、いかに自分目線で物事を捉えていたのかを思い知ります。例えば、お客様はどういう人で、何に悩み、何を望んでいるのか、そんなお客様に自分が提供できる価値は何なのか、自分はどういう人間で、何を目指しているのかなどなど、考えもしていなかった…。とにかく必死になって、学んだ知識を自分ごとに落とし込み、行動に移した時期です。


キャリアコンサルタントの資格を取得し、約500名の面談を経験

さらに、目標達成のためのコーチングの勉強、また、キャリアコンサルタントの資格取得の勉強も始めます。キャリコンはその人らしい生き方、働き方をサポートするコンサルティング。学校に通い、知識を学び、コンサルティングのロールプレイングを練習する中で、相談者さんに気づきを得ていただけることを面白く感じるようになりました。民間のキャリアコンサルタントの資格(標準レベル)を取得後、国家資格 2級キャリア・コンサルティング技能士(熟練レベル)も取得しました。


その後、現場で自分を活かしたいと思い、ある転職エージェントで、キャリアアドバイザーとしての仕事に就きます。転職したい人に会い、転職の理由や希望をうかがう役割で、およそ400~500人の話を聴かせていただきました。いろいろな職業があり、働く現場の悩みがあり、自分の人生をもっとよくしたいという欲求がある。働く人の生の声を聴かせていただき、自分の幅が広がりました。


突然、パン屋の経営者からコーチングの依頼を受ける

ある時、友人のパン屋の経営者から突然の電話。「ウチの女性社員のコーチングをやってくれないか? 本人もコーチングに興味をもっている」社員さんがヤル気ならぜひ! と毎月のコーチングがスタートしました。


男性経営者と女性社員という関係は、少し難しいものがあります。男性が女性の気持ちを理解したり、共感したりするのが難しく、一つ間違えると助言がセクハラになる場合もあります。そんな時、女性であり、職場の利害関係に関わっておらず、プロのコーチである私が間に入ることで、経営者と社員さん双方にとってよかったのでしょう。社員さんが良い方向に成長していったのです。


と言っても、トントン拍子で職場がよくなったわけではありません。経営者の要望を聞き、社員さんの話をうかがいながら、メンタルをケアする心理カウンセリング、知識を伝えるティーチング、目標達成をするコーチングなどを使い分けて行っていきましたし、自分の失敗体験・成功体験も惜しみなく伝えました。経営者とともに考え、いろいろな作戦を練り、紆余曲折を経ながらの体当たり! 結果から言うと、まず社員さんが成長しました。社内の雰囲気がよくなり、喜んでくださるお客様も増え、売上がアップしました! 経営者ご自身も、社員さんに対する対応や考え方を大きく変えたことも印象的でした。


社員さんが喜びながら、嬉しい報告をしてくれたり、経営者が「本当にありがとうね…」と感謝してくれたときは自分ごとのようにうれしく、やりがいを感じました。私自身も、成長させていただいたと実感しています。社員さんが成長すると、会社全体が変わり、数字が上がっていく…そのダイナミックさに感動しました。


「人の成長が企業を成長させ、社会を物心ともにゆたかにする」

私が自分のビジネスを軌道にのせるのに、メンタル面のケアから始まり、成功する考え方(マインドセット)を整えること、目標達成のためのマーケティング、経営者マインドが必要でした。そのプロセスで人一倍苦労したからこそ、成長したいけれどつまずいている人、うまくいかない人の気持ちがよく分かります。また、社員を成長させたい、会社を成長させたい経営者の気持ちも分かります。私自身が失敗を重ねながらも成長してきた経験があるから、「成長したい」という人に全力で力になりたいのです。


「人の成長が企業を成長させ、社会を物心ともにゆたかにする」

この理念を元に、成長し続ける企業を1つでも多く創り出していきたいと思っています。



小関珠緒 宣材写真

キャリアコンサルタント/人材育成コーチ

小関 こせき 珠緒たまお

好きなこと
食べることも、(最近はあまりしないが)つくることも好き。一流シェフの料理からおばあちゃんのお惣菜まで、どれの料理も味わいがあると思う。国内海外問わず、知らない世界を歩くのも好きで、現地の人の暮らし方、考え方、生き方を知るのが楽しいと感じる。
好きな人
佐野元春さん、博多華丸さん、山口智子さん、P.F.ドラッカー氏
好きな食べ物
寿司、天ぷら、きりたんぽ鍋、すき焼き、パクチー
生まれも育ちもTOKYO
東京生まれ東京育ち。3人姉弟の長女で弟が2人。
中高一貫の私立の女子校へ通う
交換小説を開発。
学習院大学へ通う
教育実習で教員スカウトされていたが記憶にはない。
一般事務職として就職
夢に目覚め転職活動スタート。
料理教室を展開している協会の編集部へ
夢の本質に気づき退職。
フリーライター小関
心理学の魅力に気づき力を入れる。
インターン小関
ターニングポイントとなる人との出会い
キャリアコンサルタント小関
約500人との面談。
パン屋deコーチング小関
改めて自分を活かせるポジションであることを自覚。
現在に至る