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【中小企業の人材育成】スタッフの成長を加速させる8つの実践ポイント

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こんにちは。キャリアコンサルタントの小関珠緒です。

中小企業の経営者の皆さん、こんなお悩みはありませんか?

  • 「指示待ち」「受け身」な社員が多く、自発的に動けない
  • 将来、幹部になってほしいが、リーダーとしての成長が見えない
  • 社長がすべての業務と育成を抱えている
  • 面談や指導を繰り返しても、行動や成果が変わらない

中小企業では、一人ひとりの社員の成長が会社の成長そのもの。
だからこそ、「現状維持」から抜け出せないスタッフが増えると、経営者にとっては非常にもどかしく、深刻な課題になります。

今回は、そんな「育たない…」という悩みを持つ経営者の方に向けて、スタッフの成長を加速させる8つの視点をご紹介します。


いずれも、実際に成果を出している中小企業で取り入れられている具体的な方法ばかりです。
日々の業務に取り入れやすい内容ですので、ぜひ参考になさってください。

 

①ポジションチェンジ(部署異動・店舗異動)

部署や店舗の異動など、環境を変えることはスタッフの成長を促す強力な方法です。
仕事内容や人間関係が変わることで、これまで見えていなかった課題や長所に気づけるからです。

たとえば、

  • 店舗から事務所へ異動し、事務処理能力が伸びたスタッフ
  • 事務所から接客現場に移り、生来のコミュニケーション力を発揮したスタッフ

という事例があります。

経営者としては、単なる人手配置ではなく、人材の伸びしろを引き出すための異動戦略を意識したいところです。

②新規立ち上げ 

新しい事業やプロジェクトにスタッフを関わらせることは、責任感と自発性を育てる絶好のチャンスです。


「ゼロからつくる」経験を通じて、物事の全体像や自分の役割を意識するようになります。

ただし、こんな思考グセには要注意です。

  • 「自分には無理だから他の人に…」
  • 「人数が足りないからできない」
  • 「今は忙しいから後回しでいい」

これらは、現状維持型の社員によく見られる反応です。
まずはこの思考に気づかせることが大切。
経営者としては、前向きな声かけと適切なサポートで、乗り越える機会を与えることが求められます。

 

③小さくても担当をもたせる 

「責任を持たせると不安がる社員が多い」
――そう感じる場面もあるかもしれませんが、だからこそ小さな担当から始めることが効果的です。

たとえば…

  • 会議の進行役
  • 議事録の作成
  • 仕入れ業者とのやりとり

「自分がこの仕事の“担当者”である」と実感することが、責任感と判断力のトレーニングになります。

ある店舗では、スタッフ全員に運営業務の一部を分担させ、数か月に一度ローテーションをしました。
お互いの業務理解が深まり、視野が広がったという効果もありました。

 

④勉強会の主催をさせる

「人に教えることが最大の学び」と言われるように、勉強会を主催する経験は社員を一段成長させます。

中小企業では、「学びの文化」が浸透していない職場も多いため、社員にアウトプットの場をつくることが、社内に学びの風土を根付かせる第一歩になります。

 

ある保育園では、有志の保育士が月1回集まり、悩みの共有や専門知識を深める勉強会を開催。
給与は発生しないにもかかわらず、学びへの意欲が高まり、横のつながりや信頼関係も強化されたそうです。

⑤社内コンテストを行う

モチベーションを引き出し、成長意識を刺激する方法としておすすめなのが、社内コンテストの実施です。

例としては:

  • 月間MVPや年間表彰
  • 新商品・改善アイデアコンテスト
  • 顧客満足度向上チャレンジ

ある企業では「サンキューカード」を導入。
社員同士で感謝を伝え合うカードを贈り合い、その枚数を年1回の評価に反映。
職場があたたかくなり、社員のモチベーションも向上したという事例です。

⑥指導役の先輩社員を変える

育成がうまくいかない理由は、スキルではなく「相性」の問題かもしれません。
指導者の考え方や伝え方が合わないと、どれだけ丁寧に教えても響かないことがあります。

そんなときは、あえて指導担当を変更してみるというのも有効です。
新しい視点・関わり方によって、社員の意識がガラッと変わることも少なくありません。

⑦社外の人との交流

社内環境に慣れすぎると、社員の思考や行動は固定化されがちです。
そこで効果的なのが、社外の人との交流機会を意図的につくること

たとえば

  • 業界交流会
  • 異業種の勉強会
  • 他社見学や視察ツアー

あるベーカリーでは、提携先の店舗と相互にスタッフが手伝いに行く仕組みを導入しています。
製造や接客の違いを知ることで、自社の強み・改善点への気づきが生まれたそうです。

➇研修・セミナーなどでの研鑽

最もベーシックでありながら、強力な育成策が外部研修やセミナーの活用です。
社内では得られない気づきや、他社の社員との交流が、社員の固定観念を壊すきっかけになります。

おすすめテーマ:

  • リーダーシップ研修
  • コミュニケーション研修
  • マネジメントスキル研修

研修後には必ずフォロー面談を実施し、学びを行動に落とし込む支援を行うことが成功の鍵です。

経営者が仕組みをつくることで、人は育つ

「気合でなんとかなる時代」は、すでに終わっています。
今、経営者に求められているのは、“育つ仕組み”を用意することです。

今回ご紹介した8つの視点は、すべて日常業務に取り入れやすい実践的な方法です。
スタッフが動かない・育たないと感じたときこそ、「環境を変える」「任せる」「刺激を与える」などの工夫を重ねてみてください。

育成は一日にして成らず。
ですが、仕組みを整えることで、人も組織も確実に変わっていきます。

社員が育つ会社は、経営者が本来の役割に集中できる会社です。
次のステージに進むために、ぜひ今日から一歩を踏み出してみてください。

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ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
人材育成コーチ/キャリアコンサルタント 小関 珠緒

女性スタッフを抱える男性経営者向けにスタッフの人材育成を行っている。
コーチングなど個別面談、リーダー研修、コミュニケーションセミナー、人事評価制度の設計と運用などを行い、企業の成長をサポート。
人あたりのよさで本音を引き出し、相手の性格・強みに合わせて本質を突く指導が好評。


・国家資格 2級キャリア・コンサルタント技能士
・国家資格キャリアコンサルタント(JCDA会員)
・一般社団法人日本マインドセット協会(JMSET)認定インストラクター