部下が失敗したとき、気づきを深め、ヤル気を引き出す質問とは?
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部下が失敗したときに、社長や上司がどんな言葉をかけるかは、とても重要です。
上の人からの言葉は影響力が大きく、部下の心を大きく左右し、それによって、部下の行動が変わってくるからです。
今回は、部下が失敗したときに、気づきを深め、ヤル気を引き出す前向きな質問を4つご紹介します。
目次
①今回、何があればできたと思うか?
「できない」ではなく「できる」ことにフォーカスした肯定的な質問だと、
「これがあればできたな」「これが足りなかったんだな」という思考になり、
前向きな答えを引き出しやすいです。
さらに「では、次からどうしようか?」と聞き、対策を考えてもらう機会に変えていきましょう。
部下が仕事を終えられなかったとき、思ったような行動ができなかったとき、
つい「なぜ、できなかった?」と聞きたくなります。
上司は単純に理由を聞いているのですが、部下の中には「責められている!」と取る人もいます。
すると部下は「申し訳ありません」「すみません」と自分を責めて、謝罪するだけで終わり、行動が改善されないことがあります。
こういうときは、肯定的な答えが出てくる質問をしたり、直接責めずに理由を探るようにすると、その後の展開が変わります。
②もう一度やり直すとしたら、今度はどうする?
失敗した場合、原因を探って改善してほしい、PDCAを回してほしいと思い、「失敗した原因は何だったのか?」とつい聞きたくなります。
このような質問をして原因を考えられる部下なら問題ありません。
ですが、「失敗」というネガティブな言葉に引きずられてしまう部下の場合は、自分を守るための言い訳が出てくることが多くなります。
そんなときは、「もう一度やり直すとしたら、今度はどうする?」と未来に目を向けた質問にすると、「今回はアレがよくなかったから、こうしよう」と改善策を考える方向に意識が向きます。
③うまくいったことは何か? 改善すべき点は何か?
また、失敗したことで、やったこと全てを否定してしまう部下もいます。今回の失敗の中にも、良い点は必ずあるはずです。
良い点と改善点の両方に意識を向けさせて、全体を客観視できるように導いていくとよいです。
実際に書き出してもらうことも有効です。
部下の頭の整理にもなりますし、改善策が見えてきます。
④他にどのようなやり方があったと思うか?
もっといい方法がなかったかを聞く質問です。
失敗にとらわれ過ぎず、今回の失敗を踏まえながら新しい方法を考えてもらいます。
いくつもあげてもらうと、思いがけない方法が出てくることもあります。
それが部下の気づきとなり、次回の対策にもなります。
仕事に失敗はつきものです。
失敗を失敗として終わらせるのではなく、より改善する方向にもっていくことが大切です。
そのためにはよい質問を投げかけること。
社長、上司、先輩はその点を意識して問いかけていきましょう。
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