履歴書で分かる「伸びる人材」の見抜き方|経営者に役立つQ&A事例集①【履歴書編-1】
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こんにちは。キャリアコンサルタントの小関です。
これまでキャリア相談で数多くの「就職・転職」に関する悩みをうかがってきました。
そして、現在、大学生や若手に向けて就職活動をサポートするキャリアプラットフォーム
PORTキャリア様の「就活Q&A」にて就活生の悩みに回答しております。
今回は「履歴書」に関してのQ&Aの回答を紹介しつつ、経営者や人事の方に役立つ「育成のヒント」をまとめました。
目次
Q1. 履歴書の得意な分野はどう書けば良いですか?
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学生は「自分には得意な分野がない」と思い込みがちです。
この相談者も「日本文学を学んできたが、営業職には関係ないのでは」と悩んでいました。
回答では「なぜそれが好きなのか」「そこでどんなことを学んできたのか」を具体的に説明し、それを希望職種にどうつなげられるかを示すことをご提案しました。
学びの姿勢や表現力などは営業に活きるからです。
🔹 経営者へのヒント
- 求職者が履歴書に強みが書けなくても、継続経験があり、評価できるポイントがあります。
- 面接では「何を学んだ?」「どんな場面で頼られた?」などと質問し、潜在力を見抜くことが重要です。
Q2. 履歴書に書ける得意な分野がないです
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「得意な分野がない」という悩みは非常に多いです。
回答では、「まずは自分では当たり前だと思っているような、本当に些細なことから書き出してみること」をおすすめしました。
たとえば、「人と話すのが得意」「どちらかというと聞くほうが得意」「困っている人を見ると放っておけない」「初対面の人ともすぐに打ち解けられる」など、本当に身近なことで良いのです。
自分では当たり前でも企業には魅力的に映ることがあるからです。
🔹 経営者へのヒント
- 自分を過小評価する若手は少なくありません。適切な自己理解ができていない場合もあります。
- 「自分では当たり前だが、他人から褒められることは何か?」に注目すれば、その人の仕事力の素地が見えてきます。
Q3. ガクチカで「絵を描くことが趣味」はアピールになりますか?
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「趣味=仕事に直結しないと意味がないのでは」と考える学生は多いです。
回答では「趣味を通じて培った継続力・探求心」を強調すれば十分アピールできると伝えました。
そのためには「なぜ絵を描くのが好きなのか」「どんなところにおもしろさを感じるのか」といった点を自分なりに深掘りして説明できると良いと提案しました。
🔹 経営者へのヒント
- 一見関係なさそうな趣味からも、その人の強みが見えます。
- 採用時には「その趣味から得た力」を質問し、仕事への再現性を確認しましょう。
Q4. OpenESの趣味・特技欄は何をアピールすべきですか?
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相談者は「単に好きなことや得意なことを書くだけで良いのか? それとも、企業が見ているポイントを踏まえて書くべきか?」と悩んでいました。
回答では「正直に、あなたが本当に興味を持っていること、好きなことを書くのが一番」と伝えました。
ただ、その趣味や特技について、少し深掘りすることが重要で、
面接官が「その話、もっと詳しく聞いてみたいな」と思える、会話のきっかけになる情報を少し加えることを意識すると良いのです。
🔹 経営者へのヒント
- 趣味や特技は「人柄のにじみ出る部分」。
- 面接時にそこを掘り下げると、社員定着に直結する価値観やモチベーションの源泉が見えます。「それを始めたきっかけは?」「どの部分が一番ワクワクしますか?」など聞いてみましょう。
Q5. 履歴書と面接で話す内容は変えるべきですか?
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就活生の多くが不安に思うのが、「履歴書と面接で同じことを話すべきか?」「多少変えてしまってもよいのか?」という点です。
私は、履歴書とまったく同じことを話す必要はない、面接ではストーリーや実体験を肉付けすることで、むしろ理解が深まると伝えました。
🔹経営者へのヒント
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「履歴書には〇〇経験と書かれているが、面接で△△の経験を語る」など履歴書と面接で異なる経験を話す求職者もいます。
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経営者としては、一人の人材を「多角的に見る視点」 が持てるとよいです。例えば、「チームをまとめる能力」も、「主体的な企画力」も持ち合わせている可能性を見抜く材料になります。
まとめ
履歴書に関するQ&Aから見えてくるのは、「自分の強みを言語化できない若手」の存在です。
ですが裏を返せば、それは「伸びしろが大きい人材」でもあります。
経営者や人事担当者は、学生の迷いをただ弱点と見るのではなく、潜在力を引き出す質問や教育の機会と捉えることが大切です。
👉 次回は「履歴書編|Q6〜Q9」をご紹介します。
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